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海外ドラマ特集『サウンドトラック』

今回は2019年12月からスタートしたNetflixオリジナルドラマシリーズ『サウンドトラック』を紹介。

ロサンゼルスを舞台にダンサーやアーティストの道を目指す人々の苦悩や葛藤、挫折などを描いているのだが、この作品の主人公は一人ではない、複数のキャラクターの視点に切り替わることによって、それぞれのキャラクターの物語がシンクロしていくというアンサンブルドラマでもあるのだ。

何と言っても今作の一番の特徴は、タイトルの通り「サウンドトラック」

つまり、人間には、分岐点や選択の数々、その場面場面で自分の中で自分だけのサウンドトラックが流れているというコンセプトのもと、印象的なシーンでは音楽が流れだすのだ。

しかし、これはミュージカルではない。あくまで主人公達の頭の中で流れているBGMということで実際には歌っていないため、音楽は本物のアーティストのものが使用されていて、俳優たちも口パクになっていて、自分の頭の中という扱いにされている。

複数のキャラクターに視点を変えることで、キャラクターの個性と音楽性をリンクさせることで、ポップの人もいれば、ロックやクラシック、ミュージカルの人もいる…と音楽性の違いによって表現されているのだ。

実際に俳優たちが唄っていない分、演出にはこだわっていて、1曲1曲がミュージックビデオのようになっているため、クオリティは非常に高く、口パクという部分をカバーしている。

『ゴシップガール』のクリエイターであるジョシュア・サフランが製作を手掛けおり、主演は『ラ・ラ・ランド』『アンダー・ザ・シルバーレイク』のキャリー・ヘルナンデス、『ザ・ラストシップ』のポール・ジェームズなど。

個人的に残念なのはアーティストであるクリスティーナ・ミリアンも出演しているのに、彼女のシーンは少ないことだ。

楽曲をそのまま使用していることで、逆に使用料の問題も発生しており、実際に使いたくても予算の都合で使えなかった曲もあったして、予算の問題は今後の課題となりそうだ。

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