早いもので2021年4月で公開から20周年を迎えた『プッシーキャッツ』を祝って主演の3人が再会を果たした。
『プッシーキャッツ』というと、近年では『リバーデイル』『ケイティ・キーン』におけるアシュリー・マレーの印象が強くなってしまっているが、元祖実写版はレイチェル・リー・クック、ロザリオ・ドーソン、タラ・リード!!
『プッシーキャッツ』という作品は、個人的にも非常に思い入れが強く、もうじき出版される書籍『発掘!未公開映画研究所』の中でも大きく振れている作品である。
単にアーチーのコミックやハンナ・バーベラのアニメ『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』を映画化し、ガールズムービー的なノリのポップなミュージック映画に味付けしたものだと思っていたら大間違いで、実はバックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズといった、2000年代に商品として消費されるポップ・アイドル業界を当事者であるMTVがガッツリと自虐的に関わって、皮肉ったメタ構造映画なのだ。
そんな映画を観ていない人が多すぎることが信じられない。そんな埋もれた傑作を掘り起こしていくのが私の書籍の目的であるというのは、今は置いといて、かつて10代だったティーン・スターたちが30、40代に突入して俳優としての活躍できているのは何より素晴らしいことだ。
レイチェル・リー・クックは近年、『レフト・トゥ・ダイ 悪夢のバカンス』など、テレビ映画の常連となっていて、すっかりテレビ俳優となっていたが、夫ダニエルとの離婚がきっかけかは不明だが、再び映画業界でアクティブに活躍していこうという意気込みが感じられる。
レイチェルは『フラッシュバック』や『Broken Kingdom』など、もともと映画の製作側に回ることも多かったが、近年では2020年のNetflix『ラブ・ギャランティード』にも製作としても参加しており、2021年内に同じくNetflixで全世界の配信が決定している『シーズ・オール・ザット』のリメイク版『He’s All That』にも参加している。
ちなみにレイチェルは出演もしているが主人公の母親という立場となっており、オリジナル版の主人公レイニーとは異なるキャラクターを演じることとなる。
一時は、黒人キャストでのリメイク企画が浮上していた作品ではあるが、王道の10代をターゲットとしたラブコメ作品に仕上がっているようで、現代を舞台とし、男女の役割が逆転したバージョンとなっている。
ロザリオ・ドーソンは『プッシーキャッツ』出演後、演技の実力が認められたこともあり、この3人の中では、最もメジャー作に出演することになった女優である。今ではロバート・ロドリゲス作品、ケヴィン・スミス作品では、すっかり常連となっている。
近年は『ゾンビランド:ダブルタップ』や『マンダロリアン』での活躍が記憶に新しい女優だ。
タラ・リードは一番、『プッシーキャッツ』のキャラクターに似た役を演じ続けてきた女優だ。近年では「シャークネード」シリーズのエイプリル役でお馴染みであるように、すっかりテレビ俳優となっていて、おバカな金髪というステレオタイプなアメリカ人女性役を演じ続けている。
活躍の幅は、それぞれ違いながらも、サブのアラン・カミング、パーカー・ポージー、ミッシー・パイルなども含め、奇跡的に今もほとんどの出演者が現役で活躍しているというところだ。
40代の音楽業界においてベテラン的立ち位置からのプッシーキャッツの物語も観てみたいところだ。

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