『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』公開記念J・J・エイブラムス:ドラマ特集『エイリアス』

『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』公開記念J・J・エイブラムス:ドラマ特集『エイリアス』

ついに公開されて、このサイトでも公開初日に批評した『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』公開記念として、監督であるJ・J・エイブラムスは「本当はこんなに凄い人なんだよ」というフォローをするために数回に分けてJ・J・エイブラムスの手掛けた作品や関わりのある俳優などを紹介していきます!!

今回は彼の名前を各方面に知らしめた代表的な傑作ドラマシリーズ『エイリアス』

日本でもBSやテレビ東京で放送されていた作品でアメリカではオフィシャルマガジンやゲーム、フィギュアまで発売された。

シーズン1は『エイリアス~2重スパイの女』というタイトルで放送&リリースされていたが、シーズン2の途中からは2重スパイではなくなために、タイトルは『エイリアス』に統一されることになった。

少しネタバレになってしまうが、シーズン1では主人公の大学院生シドニーはずっとCIA直属の秘密機関SD-6でエージェントとして働いていて、国に貢献していると思っていたのにも関わらず、実は働いていたのはCIAを語った犯罪組織であったことが本物のCIAから知らされて、その組織を壊滅させるために、そのまま潜入捜査する様にスカウトされるということから、ストーリーが展開していくわけだが、ロン・リフキン演じる組織のリーダーであるスローンは、今まで親のようにシドニーをエージェントとして育てた存在であったのに、急にテロリストだと知らされたときの心境を隠しながら知らないふりを通すしかなく、しかしも周りの仲間たちは、友人としても付き合っている凄くいい人達たちなのに、シドニーと同じ様にその事実を知らないまま国のためだと思って働いている。言いたいけど、潜入捜査が無駄になってしまうから言えない...という胃が痛くなるような状況が続くのがシーズン1。

作品の核となるのはシーズン1だが、おすすめはシーズン2~3

シーズン2~3で描かれるのは、犯罪組織であったことが仲間たちも知り、SD-6は解体されて、何人かはCIAにリクルートされるのだが、消せないのは、知りながら言わなかったシドニーに裏切られていた、国を危険にさらしていたということに対しての悲しみや怒りによって崩れた関係の修復。

そして行方不明だった、スローンが再登場。更なる国家にとっての強敵の出現によって、仕方なく協力関係にならざる得ないという状況になっていくのだが、実はシドニーにもスローンにも、捨てきれない相手への想いというのもあって、許すのか、それとも憎み続けるのか...という極限状態での人間ドラマも密に描かれている。

ビジュアルからは、アメリカによくありがちなFBIやCIAなどが登場するアクションスパイものやクライムサスペンスを想像しがちではあるのだが、確かにその要素はあるものの、何が他のドラマと違うかというと、リアルの中になあるファンタジー&SF要素ということ。

物語のベースはテロリストが登場したりして、そのテロを未然に防いだり、開発中の大量殺人兵器を奪還するというものでありながら、絶妙すぎる一歩手前を描くことが J・J・エイブラムスはとにかく上手い!!

つまり、一歩先はSFだったりファンタジーになってしまいそうな、要素でも一歩手前のギリギリなリアリティラインで踏みとどまっているから、他のクライム・サスペンスなどと差別化ができていながら、単純にクライムサスペンスとしても楽しむことができるのだ。これは同じくJ・J・エイブラムスが手掛けたドラマ『LOST』『FRINGE/フリンジ』『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』を観ても同じことが言える。

主人公のシドニー役を演じたジェニファー・ガーナーをはじめ、俳優たちの演技も素晴らしい作品でもあって、特にこの作品でブレイクを果たしたのは、今では『アリー/スター誕生』『運び屋』など、すっかりクリント・イーストウッドのお気に入り俳優となったブラッドリー・クーパーだろう。ブラッドリー・クーパーが演じていたウィルは、初期シーズンではあくまで実はシドニーが好きな友人というだけの存在であったが、シーズンが進むにつれて、事件に関わる重要なキャラクターになっていくというブラッドリー・クーパーとキャラクターの知名度が比例していくような描き方をされていて、何気ない存在だった人物が重要になっていく気持ちよさというのを体験することができる。

ブラッドリー・クーパー自身もこのドラマ『エイリアス』をキャリアの中で重要な作品だったと思っていることが分かるのが『アリー/スター誕生
詳しくは『アリー/スター誕生』の批評記事で!!(リンクからとべます)

個人的にはケヴィン・ワイズマンが演じるマーシャルもおすすめ。何故、マーシャルがおすすめかと言うと、マーシャルはメカ&サイバー担当なのだが、オタク設定。J・J・エイブラムス自身がオタクということもあって、彼の思想を反映させているのがマーシャルという役でもあるのだ。

演じているケヴィン・ワイズマンは近年ではドラマシリーズ『ランナウェイズ』にレギュラー出演している。

もう一人、このドラマに出演していて、紹介したい俳優がグレッグ・グランバーグだが、彼は別の特集で単独で取り上げたいと思う。

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