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THE映画紹介『ラスト5イヤーズ』

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『ラスト5イヤーズ』

作品情報

2001年にタイム誌が選ぶベストショー10に選出され、その後オフブロードウェイで大ヒットを記録した、トニー賞受賞のソングライター、ジェイソン・ロバート・ブラウンによる同名ミュージカルを『P.S.アイラヴユー』のリチャード・ラグラベネーズ監督が映画化。舞台はニューヨーク。女優を目指すキャシーと小説家を志すジェイミー。小説化として順調に成功を収めることとなる夫、そんな夫の陰を歩くようになってしまった妻。互いの気持ちはどんどんかみ合わなくなってしまう。そんな2人の出会いから破局を迎えるまでの5年間を、独創的な時間軸で描く

『ラスト5イヤーズ』基本情報

2014年製作/94分/アメリカ
原題:The Last Five Years

監督: 『ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者』のリチャード・ラグラベネーズ

出演:アナ・ケンドリック、ジェレミー・ジョーダンほか

『ラスト5イヤーズ 』おすすめポイント

ジェイソン・ロバート・ブラウンの名作を映画化

ミュージカル「パレード」「マディソン郡の橋」などを手掛けてきた、トニー賞常連であるソングライターのジェイソン・ロバート・ブラウンが自身の体験を元に脚本も手掛け2002年にオフブロードウェイで上演された同名ミュージカル「ラスト・ファイブ・イヤーズ」を『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』『シンプル・フェイバー』のアナ・ケンドリックと『スーパーガール』『SMASH/スマッシュ』のジェレミー・ジョーダンによるW主演で映画化

男女の出会いと別れの5年間のそれぞれの視点を逆行する時間軸という、斬新な演出で描き出していて、その演出は男女の恋愛に対する価値観の違いやすれ違いの生じる瞬間を描き出すことに成功していて、決してハッピーエンドではないが、心に残る切ないラブストーリーでもあるのだ。

オフブロードウェイとは?

ブロードウェイ・ミュージカルにはオフブロードウェイと呼ばれるブロードウェイの中でも小規模の座席数が少ない劇場のことを指しており、映画化された『RENT』や『ロック・オブ・エイジス』『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』も元々はオフブロードウェイ作品であるがヒットしたことによって、一般劇場にアップグレードされていったのだ。

ちなみにオフブロードウェイよりも更に小規模の劇場は、オフオフブロードウェイとも言われている

アナ・ケンドリックの魅力が凝縮された1本

今ではコメディからサスペンス、アクション映画まで幅広く活躍をみせる女優アナ・ケンドリック。『ピッチ・パーフェクト』や『イントゥ・ザ・ウッズ』などで披露した美声から歌うま女優としても知られているが、それもそのはず!彼女は10代の頃からミュージカルの舞台に立ち、1997年に上演されたブロードウェイ作品「上流社会」では12歳という若さでトニー賞にノミネートされるほどの実力派であるのだ。

彼女の歌声を堪能する作品として『ピッチ・パーフェクト』がよく挙げられるが、実は『ラスト5イヤーズ』こそがアナ・ケンドリックの歌の上手さを体感できるほど、アナの魅力が凝縮された作品なのだ。

映画の中で6曲目の「The Schmuel Song」でのアナの演技は全てアドリブだったということも驚きだ。

ちなみにジェレミー・ジョーダンもブロードウェイ・ミュージカル『ロック・オブ・エイジス』や『ウエスト・サイド物語』でメインキャラクターを演じるほどの実力派で近年はDCドラマの『スーパーガール』にレギュラー出演しており、ミュージカルエピソードにも出演した。映画『スプリング・ゴールド』では、カサブランカレコードの創設者として知られるニール・ボーガートを演じることが決定している。

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