この映画語らせて!ズバッと評論!!『決算!忠臣蔵』

この映画語らせて!ズバッと評論!!『決算!忠臣蔵』

作品情報

何度も映画化やドラマ化がされた「忠臣蔵」を題材に、限られた予算の中で仇討を果たそうとする赤穂浪士たちの苦労を描いた時代劇コメディ。堤真一と岡村隆史がダブル主演し、監督・脚本を「殿、利息でござる!」の中村義洋が務めた。元禄14年3月14日。清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねて賄賂まみれだった吉良上野介に江戸城内で斬りかかり、即日切腹を言い渡される。突如として藩主を亡くした赤穂藩士たちは路頭に迷うこととなり、筆頭家老の大石内蔵助は勘定方の矢頭長助の力を借りて財源の確保などに努めるが、そうした努力や幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は絶たれてしまう。それでも一向に討ち入る様子のない内蔵助だったが、江戸の庶民たちは吉良への仇討を熱望。しかし討ち入りするにも予算が必要で、その上限の都合上、討ち入りのチャンスは1回きり。予算内で仇討を成功させるべく奮闘する浪士たちだったが……。金欠に悩まされるリーダー・内蔵助を堤、ワーキングプアなそろばん侍・矢頭を岡村がそれぞれ関西弁で演じる。

『決算!忠臣蔵』レビュー

決して駄作ではないが、10年ぶりにしては物足りない

そもそも浅野内匠頭の起こした、赤穂事件自体の動機がよく分からないと歴史の謎のひとつとなっている事件を発端に起きた討ち入りを描いた「忠臣蔵」をベースに、お金の話に着目点を置き換えた歴史お金コメディ映画。

キャストは同じくお金の問題を描いた『殿、利息でござる!』の阿部サダヲや竹内結子、妻夫木聡などのメンバーに加え、今回は吉本興業がバックアップしていることもあり、吉本の芸人も多数出演しているが演技経験の多い芸人ばかりではないため、悪い意味でアクセントになってしまっている部分もある。

作品自体がコメディベースでゆるいテイストにしているため、素の近い様な演技をする人が多くて、一週回って上手いのか下手なのかがよくわからなくなってくるという独特の雰囲気のある作品でもある。

歴史的にあやふやな部分が多い「忠臣蔵」だけに、アレンジの自由度は高く、予算や圧力、プロパガンダに左右されてやっと1年10カ月後に討ち入りをしたというおバカ話に置き換えていているのだが、テンポが割とゆっくりしていて、『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜』で採用された予算ゲージも登場する。

ストーリーの基本がコメディと裏話的な部分を占めているため、戦闘シーンや血が流れるようなシーンはほとんどなく、でも「忠臣蔵」だし『忍びの国』でもアクションシーンがあったから、「最後にはチャンバラがあるんでしょ」って期待している人にとっては全く期待外れな作品だと思う。

『居眠り磐音』『引っ越し大名!』でも思ったけど、西村雅彦って演技が下手な役者だけど、時代劇はより際立っているから出演しないほうがいいと思う。

点数 60点

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