この映画語らせて!ズバッと評論!!『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』

この映画語らせて!ズバッと評論!!『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』

作品情報

スティーブン・キングの小説「IT」を映画化し、世界各国で大ヒットを飛ばしたホラー『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編にして完結編。前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。大人になったルーザーズ・クラブの面々を演じるのは、ビル役に『ミスター・ガラス』『X-MEN:ダーク・フェニックス』のジェームズ・マカボイ、ベバリー役に『女神の見えざる手』『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』のジェシカ・チェステインら。監督は、前作から引き続きアンディ・ムスキエティが務めた。脚本も、人気ホラー「死霊館」シリーズも手がけるゲイリー・ドーベルマンが続投。

『 IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 』レビュー

回想シーンが無駄に多く、途中でおなかいっぱい

テレビ映画版も長時間ではあるが、それを合計2時間超えてくる。

1作目のジュブナイルテイストを大人時代にも持ち越しており、町を離れたことによって、子供のときにペニー・ワイズと対決したことを忘れてしまっているという設定のために、まず子供の頃の出来事を思い出す過程が描かれるのだが、それがとにかく回想シーンを入れ過ぎていて、尺を使いすぎている。

前作が10年も前であれば分かるが2年前の映画の続編に対してこれだけの回想シーンを入れるのは異常としか言いようがない。かと言って前作を観ていない人も理解できる様のナビゲートとしてもあまり機能していないため、無駄が多すぎるのだ。

よく1作目を観ていないと分からないという不親切な作品があるが、この映画は無駄に回想シーンを入れている割には、結局1作目を観ていないとわからないことが多すぎて、逆に不親切!!

そのため、いざペニー・ワイズとの対決に行くまでに疲れてしまって、なんだかどうでもよくなってくる。

戦いが始まっても『遊星からの物体X』や『死霊のえじき』のようなクリーチャーが飛び出してきたりとアトラクション映画と化していて、もういい加減に終わってくれと思うようになってくる。

ルーザーズと世間の温度差が酷い

劇中でも何人かの子供が現代に甦ったペニー・ワイズに殺されてしまうがルーザーズの物語を中心的に描きすぎているために、現代でペニー・ワイズがどういう存在となっているのか、また被害者たちの家族はどうしているのか…などが一切見えてこず、行方不明者の張り紙がチラリと映るだけで温度差を感じずにはいられない。

大人になったルーザーズがみんな落ちこぼれで今回の戦いを通して、肩の荷が下りて成長できたという結末ならいいのだが、ベバリーが夫のDVに苦しんでいたということぐらいで、他のキャラクター達は成功者もいればそれなりの充実した生活をしている者もいることから、その後の成長を表現するシーンがあまりなく、マイクが唯一、図書館に住み込んでペニー・ワイズを研究しまくっている変人と化していた が図書館から出たというのだけでは…作品として「成長」を表現するのには弱い。

ビルは自分の小説の映画版の結末が思い浮かばない、リッチーはコメディのネタは別の人が書いている…など伏線を散りばめている割には、ほったらかしという、薄味なラストが更なる時間の長さを際立たせてしまっている。

『 IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 』 の小ネタ

○冒頭のゲイカップルが不良グループから暴行を受けるシーンは、テレビ版でも存在しているが、ペニー・ワイズはいじめっ子よりもいじめられっ子、つまり弱者を餌食にしているということを示したくて、今作にも取り入れられたとのこと。

○原作者のスティーブン・キングは骨董品屋?リサイクルショップ?の店主としてカメオ出演をしている。

○リッチー役のフィン・ウルフバードが自分の大人役には、ビル・ヘイダーにしてほしいと望んだため、コメディ俳優のビル・ヘイダーがキャスティングされた。

点数 70点

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