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この映画語らせて!ズバッと評論!『ワウンズ:呪われたメッセージ』

この映画語らせて!ズバッと評論!『ワウンズ:呪われたメッセージ』

作品情報

ある日の夜、ニューオーリンズにある店で働くバーテンダーのウィルは客同士の喧嘩に遭遇することに。騒ぎの後始末をしていると、ウィルは客の一人が忘れていったと思しき携帯電話を発見した。ほどなくして、その携帯電話に謎のメッセージが送信されてくるようになった。更に携帯に残されていた動画を観てしまう。薄気味悪く思ったウィルはそれ以上怪現象に関わりたくなかったが、恋人のキャリーが巻き込まれてしまったため、やむなく深入りすることになるが、怪現象は悪化していくことに…。

『ワウンズ:呪われたメッセージ』レビュー

何の呪いなのかが終始わからない…豪華キャストの無駄遣い

『ホテル・ムンバイ』『ビリーブ未来への大逆転』のアーミー・ハマー、『デッドプール2』『ジョーカー』のサジー・ビーツ、『サスペリア』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンという豪華キャストでありながら、予定されていた2019年3月の劇場公開には至らず、最終的にNetflixが買取った作品という。サンダンス映画祭やカンヌ国際映画祭で期間限定上映されたものの、劇場公開に至らなかった背景は、やはり内容が問題だと思う。

そんな『ワウンズ:呪われたメッセージ』が日本のNetflixでも配信開始された。国によってはHuluで配信されている。

はっきり言って、出来損ないの『ヘレディタリー/継承』と言うべき作品。

バーで働くアーミー・ハマー演じるウィルはある日、バーに来ていた未成年のグループが店に忘れていった携帯を拾い、その携帯にあった動画を見てしまったことから、何かにとり憑かれる様になってしまうのだが、その何かが全く説明されず、おそらく劇中に映る「傷の翻訳書」という本に書かれていた、黒魔術みたいな儀式を行った結果ということまでは推測できるだが、 未成年のグループが全く映画に出てこなくなるため、結局何なのかがハッキリしない。

『リング』の貞子みたいに、動画を何人かに見せないといけないし、見ると呪いが感染していくということなのだろうか…事の発端の前からゴキブリがところどころに現れていて、ゴキブリが人間を支配する呪いなのだろうか。

何なのかハッキリしないホラー映画は当然、普通にあるんだけど…ここまでクイズみたいに「何でしょうか?」と観ている側に投げておいて、投げっぱなしの映画は酷く、結局のところ、この映画を作っている側が結論を理解していないで作っているのではないかと思う。

アーミー・ハマー主演映画史上のダメ人間役

もうひとつ気になるのが、ウィルはなかなかのダメ人間ということ。朝からお酒を飲んだりゲームしてるし、彼女がいるのに彼氏のいるサジー・ビーツ演じるアリシアを口説くし、ダコタ・ジョンソン演じるキャリーに別れ話をしたとき「出ていって」と言われて気づいたのだが、ウィルの家かと思えば彼女の家に居候していたのだ。

今まで観たアーミー・ハマーの主演作品では一番酷い役だった。全てがアル中になったウィルの妄想というオチなのかもしれない。

『ワウンズ:呪われたメッセージ』はNetflixで配信中

点数 55点

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