作品情報
テレビドラマ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のバーナデット役で知られるメリッサ・ラウシュが主演と脚本を手掛け、落ちぶれた元女子体操選手の葛藤と成長を描いたコメディドラマ。かつて世界大会で銅メダルを獲得した元体操選手ホープは、過去の栄光にすがりながら荒んだ生活を送っていた。そんなある日、他界したコーチの遺言で、将来有望な選手マギーの指導を頼まれる。マギーをトロント大会に導けば50万ドルもらえると知り、金欲しさに指導を引き受けるホープだったが……。共演に「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン、『スプリット』のヘイリー・ルー・リチャードソン。
発掘!未公開映画研究所とは?
宗教性の問題、出演者の知名度、お笑いの感覚の違い…などなどの理由によって、日本では公開にいたらない作品が多く存在する。アカデミー賞にノミネートされている作品でも未公開作品は多い。
それもそうだろう、逆にアメリカやフランスで日本の映画が何でも公開されていると言えばそんなわけもなく、全体的に見て1割にも満たないだろう。
日本はそんな中でも割と海外の作品を公開している珍しい国であって、そんな中でもやっぱり公開されない映画というのは山のように存在する。
「発掘!未公開映画研究所」はそんな映画を発掘していくというもので、その中でも更に知名度が低いものを扱っていくつもりだが、必ずしも良作ばかりではない、中には内容がひど過ぎて公開できなかったものもあるのでご注意を!!
今回紹介するのは『ブロンズ!~私の銅メダル』
主演は『ビッグバン・セオリー』でお馴染みのメリッサ・ラウシュ
アメリカでは2015年にサンダンス映画祭で上映されたのち、2016年3月に公開された。日本では2017年にDVDスルーとなった。
元女子体操選手で過去の栄光を引きずりまくる超こじらせアラフォー女子が期待の新人選手のコーチになるという内容。
とにかく口は悪いし、自己中、下ネタ連発…この女優は誰だ?!って思ったら、実は演じているのは『ビックバン・セオリー』でバーナデットを演じているメリッサ・ラウシュ!!
『ビッグバン・セオリー』の小柄で可愛らしい雰囲気(怒ると怖いが)とは全然違う風貌で同一人物だとわからない人も多かったのではないだろうか。
下品ネタ満載映画なのに夫婦の共同製作
彼女の舞台の脚本を手掛けたことで知り合った夫の脚本家のウィンストン・ラウシュは今回メリッサと共同脚本で参加している。
まさか夫婦の共同作品がこんなお下品なネタ満載のコメディ映画というのも複雑な気持ちにさせられる。
しかもメリッサが互いに惹かれあっているであろう、相手をおいといて本能のままに行うセックスシーンをその相手が見てしまうという、最低最悪なシーンがあるのだが、ここでメリッサはヌードを披露している。メリッサファンに向けたサービスだとしたらはき違えている。
まだメリッサがテレビなどの仕事がほとんどなく、スタンドアップ・コメディをしていた時に出会ったということで『ビッグバン・セオリー』で有名になってから知り合ったわけではないため、メリッサの辛い時期も支えあってきたのだろう。もうちょっとハートウォーミングなコメディを観たかった。
メリッサ・ラウシュの今後の活躍
『ビッグバン・セオリー』も最終回を迎えてしまい、今後の活躍にも注目が集まるが新作にもすでにいくつか出演している。
『ブラックパンサー』『アメリカン・レポーター』のマーティン・フリーマンと『デッドプール』でヴァネッサを演じたモリーナ・バッカリンが共演する『Ode to Joy』が2019年8月に公開されたばかりでメインキャラクターのベサニーを演じており、予告編でも確認することができる。
スティーブン・ソダーバーグ監督、アントニオ・バンデラス主演のNetflix映画『ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-』が2019年10月に配信開始。こちらにも小さい役ではあるが出演している。
近いうちに日本の映画館でもメリッサの姿を観ることができる可能性は高い。
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