年間約1900本の映画が製作されている中で、新型コロナウイルスによって新作の製作が滞ってしまっていた枠を埋めるため、1月~2月にかけてある動きがあった。
それは「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」の劇場版が交互に3作連続公開されたのだ。新作『ドラえもん のび太の新恐竜』『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』をはじめとする、日本で近年に公開されて、インドでは未公開だった作品が公開されたのだ。
ここで疑問に感じるのだが、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」がインドで知名度があるのかという話になってくるのだが、インドには「ハンガマTV」というチャンネルがあり、ここで放送されているのだ。
以前もディズニーチャンネル・インドなどで度々、放送されておりの知名度も高く、他にも「パーマン」や「ポケットモンスター」なども放送されている。「忍者ハットリくん」はインド版続編が製作されたほどだ。
2014年からアメリカでも放送開始された「ドラえもん」ではあるが、何故そこまでアメリカ放送がされていなかったかというと、アメリカでは、日常を描くコメディというのは、あまり受け入れられないからだ。
そのため藤子作品、赤塚作品といった日常生活の延長線上にある物語は、全く流行らない。セーラームーンやプリキュア、魔法少女系も人気だが、藤子作品でいえば「エスパー摩美」、赤塚作品であれば「ひみつのアッコちゃん」は全く知名度がない。
アメリカで人気になるものといえば、大抵がジャンプ系などのバトル漫画ばかりで、本当にハッキリと分別されているのだ。
だから「ドラえもん」自体も放送後、人気になっているような報道もあったりするが、実際のところ怪しいものである。
しかし、インドでは、その逆でバトル漫画よりも、日常系作品の方が人気が高い傾向にある。世界で日本のアニメが人気といわれてはいるが、どの作品が人気があるかということは、国によって全く違っていたりする。
現在、ハリウッドや韓国映画のリメイクを多く企画しているインドであるが、アニメのリメイクも視野に入れている可能性は高いのだ。
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