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コラム:BL映画が最近多すぎる…日本恋愛映画業界の裏理由

コラム:BL映画が最近多すぎる…日本恋愛映画業界の裏理由

『窮鼠はチーズの夢を見る』『LOVE STAGE!!』『性の劇薬』『さんかく窓の外側は夜』『his』『リスタートはただいまのあとで』とBL(ボーイズラブ)映画が1年で思いつくだけでも、こんなにも出てきている。

一時期はごく一部のミニシアターやアンダーグラウンドな作品を扱う特殊な映画館でしか観ることができなかったゲイ映画が、普通にシネコンで上映されているというのは、時代の流れを感じさせるが、ただ理由はそれだけだろうか…

同性愛に対しての差別的な意見ではなく、あくまで映画のジャンルとして増えてきた原因を紐解いていきたい。

一時期、アカデミー賞で同性愛か黒人映画が受賞しやすいという流れとは、また違ったていて、日本における、この現象は、おそらく映画を観る層の、特に若い世代の価値観と市場が変わってきた可能性が高いからだ。

少女漫画の映画化が連発するような時期もあったが、これは恋愛映画のターゲットを10~20代に絞っていることと、日本映画業界がネタ切れだからだ。

少女漫画というのは、独特のジャンルであり、主に日常の物語を描く分、アクション系の多い少年漫画よりも映像化はしやすく、脚本も書きやすいことで少女漫画を原作とした映画が乱立しているわけだが、設定に大きな差を出すのが難しいジャンルでもあり、結局は美男・美女が恋をする物語や、地味な女子がイケメンと恋をするストーリーが多くなってしまい、ストーリーよりも出演する俳優やアイドルで差別化していくしかないというサイクルの中で、さすがに製作自体が難しくなってきた。

そんな中で出てきたのが、軽いノリのアイドル映画的BLである。

BL映画には、少女漫画であった日常の延長線上も残しつつ、同性愛という、タブーとされているものや、人間の価値観や概念に触れることを描いている。

男女の設定であれば、よくありがちな物語を、同性に置き換えることで、深い内容なに感じさせる錯覚を起こす、変換能力があることも理由として大きいし、今までも映画やアニメで感覚的に描かれてきたことが、『おっさんずLOVE』が一般的に人気が出たことで、「この題材で行っていいんだ」という風潮に拍車がかかったことも挙げられる。

逆にレズビアン映画はどうだろうか…無いとは言わないが、相変わらずアングラ系作品とされてしまっている。これは明らかにターゲットが描いている性別とは異性に向けられていることも影響されている。10~20代の男性は恋愛映画を観ないのだ。

同じ同性愛でも、この差は何なのかと言うと、BLは同性愛映画としてではなく、アイドル映画のような感覚で観ているからなのだ。

恋愛映画を観るのが圧倒的に10~20代女性が多いのだが、美男美女の恋愛という、一般層から観れはファンタジー設定のような状況を楽しむのであれば、美男美男による恋愛を観る方が良いという考えに変わってきたのである。

爽やかな美男子、アイドル映画として観る先にあるBLは、同性愛や性障害というものを真正面から描くもが少ないため、題材と内容の質が比例していかなくなる。そんなBL映画にそれほど長い寿命はないと思われる。

これは10代~20代の人達が映画館に行かなくなってきているということを暗示しており、ここにきて新型コロナウイルスも影響して更に映画館離れが加速している。

あと1、2年は良いとしても、次のネタはどうする!10~20代向け恋愛映画よ!!

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