この映画語らせて!ズバッと評論!!『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』

この映画語らせて!ズバッと評論!!『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』

作品情報

世界的ヒットを記録したガールズアカペラムービー「ピッチ・パーフェクト」の完結編。最高の仲間たちと出会い、歌うことの楽しさを分かち合ったアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」のメンバーたち。世界大会優勝という有終の美を飾り、バーデン大学を卒業した彼女たちはそれぞれの道へと歩み出した。しかし、仲間たちと歌うことで輝いていた学生時代からうって変わって、恋も仕事も理想通りにはいかない現実に直面する日々をそれぞれが送っていた。そんな彼女たちにベラーズ再結成のチャンスが訪れるが……。出演は『シンプル・フェイバー』『トワイライト』のアナ・ケンドリック、『ロマンチックじゃない?』『ナイトミュージアム3』レベル・ウィルソン、『バンブルビー』『トゥルー・グリッド』のヘイリー・スタインフェルド、、『クリフハンガー』『ザ・コンサルタント』ジョン・リスゴー、『ヘアスプレー』『ハングマン』のブリタニー・スノウ、『バットガール』『MEGザ・モンスター』のルビー・ローズなど。監督は『ステップ・アップ5 アルティメット』のトリッシュ・シー。

『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』レビュー

作品に漂うふわっとした設定と雰囲気

前2作がアカペラ大会を目指して奮闘する作品だったのに対して、今回は軍のイベントツアーに参加することになって、運がよければカリスマDJの前座になれるかもしれないという全体的にフワッとしたプロットで、相手にするのはバンドやミュージシャンということもあり、今までの既存の楽曲を使ってのリミックス・バトルが相手にされず、物凄く場違い感が漂うのだが、作品自体にもその雰囲気が伝染してしまっていて、作品の趣旨というか目的が迷走しているとしか言いようがないぐらいとっちらかっている。

最終的にアカペラがカッコいいと印象づけないといけないのに、プロの音楽の前には恥ずかしいものでしかないという印象にさせてしまったのは、作品の趣旨としてもアカペラ業界においても、致命的ではないだろうか。この処理の仕方では結局、学生のお遊びだったのかと思われてしまう。

ブレブレのキャラ設定

シリーズを通して、音楽業界を夢見てきたベッカは音楽業界に就職するも自分のやりたいことではないと辞職、結局自分が歌手として活動したいっていう想いがあって、チャンスがおとずれるが、仲間のことを想い悩む...ちょっと待った!シチュエーションは違うけれど、このくだりって『2』でなかった??

最終的にソロだって言ってるのに、みんなをステージの上に上げちゃうし...ブレすぎでしょ!!

別次元の話でなければ、主人公のベッカというキャラクターは酷い優柔不断キャラクターということになるし、全体的にキャラ設定がブレブレ。

『ピッチ・パーフェクト』って何だったのか...と前2作が嘘だったかのような足を引っ張る作品となった。

パフォーマンスがよければ救いもあるが、今回は並レベルで個人的に前2作のサントラは迷わず購入したが、今回は購入しなかった。

音楽業界出身者であるはずのトリッシュ・シーが監督しているはずなのに、何故、音楽映画よりB級コメディ寄りになっているのかが不思議でならないし、アクション・シーンなんてこの作品にいらない。

レベル・ウィルソンのアクション・シーンがおもしろいと考えているのであれば、感覚がズレていると思う。

土台の不安定&見切り発車のストーリー

この作品の失敗点は軸のあり方だと思う。就職したけどパッとしないから集まって歌おうよってノリだから、土台がグラグラなんだと思う。

続編を作るとすれば、まだ在学中のヘイリー・スタインフェルド演じるエイミーを主人公にして、OBという立場で前2作のキャラクターを投入したほうがいい。作品の軸は学生のアカペラコンテストであるべきだったと思う。

新世代スターのルビー・ローズに注目!

アナ・ケンドリックやヘイリー・スタインフェルドなど歌手やミュージカル経験者といった今までの実力派メンバーたちに加え、今回ライバルチームのメンバーとして初参加するのはオーストラリアのモデルで女優のルビー・ローズ。予告編でも見事な歌声を披露している。

ルビー・ローズは2019年から『フラッシュ』や『スーパーガール』などDCユニバースドラマの新作としてスタートする『バットウーマン』のバットウーマン役に抜擢されるなど、今後が期待される急上昇女優なこと間違いなし!!

見事な駄作を監督したトリッシュ・シーとは?

トリッシュ・シーは、1976年4月1日生まれ、アメリカ・ワシントンDC出身の映画監督。

プロダンサーや振付師として活躍した後、2006年に米ロックバンド「オーケー・ゴー」のミュージック・ビデオで監督デビューを果たす。

初監督作品にしてグラミー賞の「ベスト・ショート・フォーム・ミュージックビデオ」を受賞したことがきっかけで、名前が知られる様になり、2014年には『ステップ・アップ5』で長編監督デビューした。

点数 60点

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