作品情報
女優としても活躍する、女性若手監督のマリエル・ヘラーが監督し、『ゴーストバスターズ』『ライフ・オブ・ザ・パーティー』などに出演するコメディアン兼女優のメリッサ・マッカーシー主演に、女優のキャサリン・ヘプバーンやタルラー・バンクヘッドの伝記を発表したことで知られる伝記作家リー・イスラエル自身の伝記「Can You Ever Forgive Me?」を原作とした作品。化粧品ブランドとして知られるエスティローダーの創設者エスティ・ローダーの伝記の執筆を依頼されたリーだったが、その記事をきっかけに仕事が激減し、生活のために働きに出るも馴染めず、著名人の手紙を捏造して売るとうビジネスを始めたが、成功すると同時に疑いの目もあったため、ついにリーは本物の手紙を盗みだして販売しようとするが...。
その他の出演者は『人生はシネティック!』『ゴスフォード・パーク』のリチャード・E・グラント、『シャギードッグ』『コーンヘッズ』のジェーン・カーティン、『高慢と偏見とゾンビ』のドリー・ウェルズ、『ライフ・オブ・ザ・パーティー』『ジョーイ』のベン・ファルコーン、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のケヴィン・キャロランなど。
メリッサ・マッカーシーの熱演
伝記作家のリー・イスラエル自身の伝記本を原作にリー・スラエルを女性版『ゴーストバスターズ』に出演し、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたコメディアン兼女優のメリサ・マッカーシーが熱演!
え?この女優誰?と思わせるぐらいの熱演を観てほしい。彼女の熱演によって作品の質がより深みのあるものになったとも言われ、女優として評価を得たことで、第91回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
ちなみにリチャード・E・グラントも助演男優賞にノミネートされている。
もともとリー役にはジュリアン・ムーアが決まっていたが、降板したため代役のメリサ・マッカーシーが選ばれた。一流女優の代役ができるという点で、メリッサはすでに一流女優だと言えるだろう。
アカデミー賞とラジー賞にダブルノミニー
メリッサ・マッカーシーは今作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされているが、皮肉なことにゴールデンラズベリー賞では「セサミストリート」で知られるジム・ヘンソン映画『パペット大騒査線 追憶の紫影』で最低主演女優賞でノミネートされている。
同年のアカデミー賞とラジー賞をダブル受賞したら、2010年のサンドラ・ブロック依頼の9年振りとなる。
作品のせいということもあり、ラジー賞の受賞は可能性が高いが、アカデミー賞はどうだろうか...アカデミー賞授賞式まで気になるところだ。
あのトム・クランシーも登場する
この映画にはトム・クランシーが実名で登場する。本人が登場するわけではないが、役としてケヴィン・キャロランが演じている。
トム・クランシーと言えば、洋ゲーファンや軍事アクション映画が好きな人なら知らないことが許されないほどの大物作家。
ゲームでは『レインボー・シックス』『ゴーストリコン』、映画ではクリス・パインやハリソン・フォードの主演で製作、現在はテレビシリーズが放送中の「ジャック・ライアン」シリーズ、『レッド・オクトーバーを追え!』などが有名で、調べ上げられた軍事知識ふんだんに盛り込まれ、リアリティを追求した作品が多く、世界中で多くのファンをかかえている作家ではあるが、この作品にどう絡んでくるかが気になるところだ。
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